- IARC(国際がん研究機関)は「ヒトに対する発がん性がある(グループ1)」に121種類を分類している
- ホルムアルデヒド、アフラトキシン、ベンゼン、アルコールなどは私たちの生活や食品に身近に存在する可能性がある
- リスクは「量」と「曝露の頻度」に依存するため、過度な曝露を避けることが重要
- 実践的な対策:添加物入り飲料の摂取を控える、カビのついた食品は廃棄、調理や保管の工夫、適度な飲酒、紫外線対策
身近な食品や製品に潜む「ヒトに対する発ガン性がある」物質とは?—まずは全体像を知る
がんは多くの要因が絡み合って発症するため「これを食べたら必ずがんになる」という単純な話ではありません。しかし国際がん研究機関(IARC)は、科学的根拠に基づいて物質ごとに発がん性の評価を行っており、「ヒトに対する発がん性がある(グループ1)」と分類された物質が私たちの身近に存在します。今回は、特に日常で接する機会が多いホルムアルデヒド、アフラトキシン、ベンゼン、アルコールなどに焦点を当て、何が問題で、実際にどう対策すればよいかをわかりやすくお伝えします。私たち自身が試してみた工夫も交えて紹介しますので、無理なくできる対策の参考にしてください。
IARCの評価の見方:グループ分類と「リスク」の違い
IARCは物質を「グループ1(ヒトに対する発がん性がある)」から「グループ4(発がん性がない)」まで分類します。ここで大事なのは、この分類は「発がん性を示す証拠の強さ」を示すもので、必ずしも「どれだけ危険か(リスク)」を示すものではない点です。例えば、アルコールはグループ1に入りますが、癌リスクは飲酒量や頻度、遺伝的要因や他の生活習慣によって大きく変わります。つまり、「分類を知る」ことは重要ですが、その後は「どの程度、どのように減らすか」を考えることが実践的です。
食品・飲料で注意したい代表的な物質
ホルムアルデヒド(グループ1)
ホルムアルデヒドは防腐・接着剤などに使われる揮発性化学物質で、煙や高温調理の煙に含まれることがあります。燻製やBBQなどの調理で発生したホルムアルデヒドが食材表面に付着することが報告されています。私たちもアウトドアで燻製をするときは換気をよくし、焦げをできるだけ取り除くようにしています。
アフラトキシン(グループ1)
アスペルギルス属のカビが生産するアフラトキシンは非常に強い肝発がん性を持ちます。穀物、ナッツ、ドライフルーツなどにカビが生えやすい環境で発生しやすく、特に輸入品で検出例が多いです。見た目でカビが確認できる場合は迷わず廃棄し、保存は湿気を避けるのが基本です。私たちはドライフルーツなどは小分けにして冷蔵保存するようにしています。
ベンゼン(グループ1)
ベンゼンはガソリンや工業製品、タバコの煙に含まれる揮発性化合物です。さらに、ソフトドリンクやフルーツジュースに含まれる安息香酸ナトリウム(ベンゾエート)とビタミンCが温度や光の条件で反応してベンゼンが微量生成されることが報告されています。微量であれば即座に健康被害を生じるわけではありませんが、不要な添加物入り飲料は控えるのが賢明です。私たちは市販のジュースを控え、家で薄めた果汁や水出しのお茶を飲むようにしています。
アクリルアミド(グループ2A)や調理生成物
揚げ物や焦げのある焼き物では、アクリルアミドなどの潜在的発がん性物質が生成されます。高温で長時間加熱する料理は頻度を減らし、揚げすぎや強い焦げを避けることがポイントです。
日常でできる実践的な対策(私たちが試して効果を感じたこと)
- 添加物の確認:ラベルを見て安息香酸(ベンゾエート)などの保存料が入っている飲料は選ばないようにする。自宅で果物を絞ると安心感が違います。
- カビ対策:ナッツや穀類は湿気を防ぎ、長期保存は冷蔵や冷凍に。カビが見えたら廃棄が基本です。
- 調理法の工夫:燻製や炭火の直火調理は頻度を抑え、焼き目が強い場合はそぎ落とす。揚げ物は温度管理をして過度な焦げを防ぐ。
- アルコールはほどほどに:アルコール(エタノール)とその代謝物アセトアルデヒドはIARCでグループ1。飲酒習慣の見直し・休肝日を設けるなどの工夫が有効です。
- 煙と空気:室内でのタバコや調理の煙を避ける。換気扇や空気清浄、屋外作業時はマスクの検討も有効です。
- 紫外線対策:紫外線(太陽光の一部)もIARCで発がん性が指摘されています。日焼け止め、帽子、遮光の衣類で長時間曝露を防ぎましょう。
まとめ
IARCが「ヒトに対する発がん性がある」と評価した物質は、私たちの生活の中に思いのほか身近に存在します。ただし重要なのは「怖がること」よりも「曝露を減らす現実的な工夫」です。添加物入りの飲料を控える、カビのついた食品は避ける、調理法や保存法を工夫する、適度な飲酒と紫外線対策を行う——こうした日常の小さな積み重ねがリスク低減につながります。geefeeチームでも実際に取り入れて効果を感じた方法を紹介しましたので、無理なくできるところから始めてみてください。
免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としています。健康や病気に関する具体的な診断・治療は医師や専門家にご相談ください。